あなたは1日にどのくらいの時間、座っていますか?
1日に座っている時間は、日本人が世界で一番長いと言われています。
現代社会では、テレビやパソコン、スマートフォンなどで長時間座り続けることが多くなっていますが、
座ることは悪くありません。
“座りすぎ”が悪いのです。
【座りすぎによる健康への影響】
座りすぎは身体に様々な悪影響をもたらしますが、
30分座り続ければ血流速度が70%低下するという実験結果もあります。
長時間座り続けている間、全身の筋肉の70%が存在する下半身が停止状態になります。
特にふくらはぎの筋肉は第二の心臓といわれるほど重要で、ポンプのように血液を心臓に押し戻す役割を担っています。
そのポンプが停止状態になることで血液の循環が悪くなり、結果として下記のようなリスクが増してしまうのです。
- 脳に影響
座って動かずにいることは、アルツハイマー病のリスクを増大させる研究結果があります。
また、身体面だけではなく、精神面にも影響することがわかってきています。 - 糖尿病のリスク増加
長時間座り続けることで、糖尿病の発症リスクが高まります。
血糖を下げるインスリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇しやすくなってしまうのです。 - 心血管疾患のリスク増加
座りすぎは、心血管疾患のリスクを増加させます。
長時間座り続けることで血行が悪くなり、動脈硬化や心筋梗塞などの疾患が発症する可能性が高くなります。 - 肥満のリスク増加
座っている時に消費するカロリーは非常に少なく、代謝が落ちてしまいます。 - 腰痛や肩こりの悪化
長時間同じ姿勢で座り続けることで、腰痛や肩こりが悪化することがあります。
また、慢性的な痛みが引き起こされる可能性もあります。
以上のように、座りすぎは健康に悪影響を与えてしまいます。
そして、女性にとっては座りすぎによる問題がさらに深刻です。
【女性が座りすぎを避けたい理由】
女性は男性に比べて骨密度が低いため、骨粗鬆症のリスクが高くなります。
また、更年期には筋肉量が減少しやすくなり、座りすぎることによってさらに代謝も低下してしまいます。
その結果、体脂肪が燃焼しにくくなってしまうのです。
これらの要因が重なり、女性は座りすぎによる健康リスクがさらに高くなると言えます。
座りすぎを防ぐために、下記の方法が挙げられます。
- 30分おきに立ち上がる
長時間座り続けることを避けるために、30分おきに立ち上がりましょう。
その際、簡単なストレッチや歩くことができると、さらに良いです。 - 定期的に運動をする
適度な運動をすることで筋肉量が増え、代謝も上がります。
また、骨密度も向上するため、骨粗鬆症の予防にもなります。 - 座る環境を整える
机やイスの高さ、パソコンの位置などを調整することで正しい姿勢を保つことができます。
また、スタンディングデスクを導入することも考えましょう。
※スタンディングデスクとは、立ったまま作業できるように設計された机です。 - 休憩をとる
長時間座り続けることを避けるために、定期的に休憩をとるように心がけましょう。
もし、仕事で立ち上がることができない場合は、エコノミークラス症候群の予防方法を参考にした足の運動もおすすめです。
※厚生労働省 ー エコノミークラス症候群の予防のために
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170807.html
【まとめ】
以上のように、座りすぎによる健康リスクを軽減するためには、日常生活での姿勢や運動などに気を配ることが大切です。
特に女性は座りすぎによる健康リスクに注意が必要です。
座りすぎによる健康リスクを軽減することで、健康を維持するだけでなく、ストレスや疲れの軽減にもつながります。
座りすぎに対する意識を高めて、健康な身体で充実した生活を送りましょう。
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